開催地:三重県
■講演■
『江戸時代の環伊勢湾経済圏と特産物流通』
◆講師◆
曲田 浩和 氏(日本福祉大学経済学部教授)
【講演概要】
タイトルにある環伊勢湾経済圏は、伊勢湾沿岸地域の都市のみならず、河川を通じて広がる内陸地域も含めて捉えています。たとえば桑名は城下町・湊町として栄えてきた伊勢湾沿岸の都市です。さらに木曽三川を通じて美濃・飛騨・信濃とつながっています。美濃和紙・和紙を使った提灯や飛騨・信濃の林産加工品などは、川船によって桑名に運ばれ、桑名からは廻船で関東や上方へと運ばれました。江戸時代(18世紀後半以降)は地域の特産物が注目される時代です。地域の生産物が特産物(ブランド)化するためには大量生産体制が不可欠です。この地方では味噌・溜(たまり)が有名です。その原料の大豆は、最初は地元産でしたが、しだいに関東・東北産が使われるようになります。輸送手段として川船や廻船が大きな役割を果たしています。
このような環伊勢湾の海・川をつなぐ物流の歴史をお話しできればと思っています。
●日 時:平成31年3月17日(日) 14:30〜16:30
●場 所:NTNシティホール(桑名市民会館)「大会議室」
(三重県桑名市中央町3-20 TEL:0594-22-8511)
●参加費:無料
●主 催:公益社団法人 日本河川協会
共 催:愛知・川の会,川づくり会議みえ
後 援:国土交通省中部地方整備局,愛知県,三重県,桑名市
※申込み方法等、詳細はホームページをご覧ください。