開催地:富山県
【第189回河川文化を語る会】
■講演テーマ■
「立山曼荼羅に表徴された常願寺川水系の水神信仰」
◆講師◆
福江 充(ふくえ みつる)氏 (北陸大学未来創造学部准教授)
【講演概要】
常願寺川は大山町・立山町の北アルプスを源流とし富山市水橋で富山湾へ注ぐ一級河川である。約48の支流をもつ。同河川の右岸段丘上には白岩藪ノ上遺跡や吉峰遺跡、二ツ塚遺跡、稚児塚古墳など、多くの遺跡が分布している。また、平安時代には常願寺川に沿って立山山中に入る山岳修行者の存在がうかがわれ、さらに鎌倉時代にはすでに、常願寺川の段丘上に芦峅寺や岩峅寺などの立山信仰の拠点集落が幾つか存在していた。
本講演では、江戸時代に芦峅寺や岩峅寺の衆徒たちが布教活動で用いた立山曼荼羅を題材として、そこに描かれた、刈込池の龍や芦峅寺の姥尊、奪衣婆、そして布橋下の大蛇などの画像の意義を読み解きながら、常願寺川水系における水神信仰の一端を紹介したい。
●日 時:平成28年7月14日(木) 15:30〜17:00
●場 所:とやま自遊館 3F「神通」
(富山市湊入船町9-1 TEL:076-444-2100)
●参加費:無料
●主 催:公益社団法人 日本河川協会
共 催:“とやま”川の会
後 援:国土交通省富山河川国道事務所,国土交通省黒部河川事務所
国土交通省 立山砂防事務所,国土交通省利賀ダム工事事務所
富山県,富山県河川海岸協会
※申込み方法等、詳細はホームページをご覧ください。